「スパゲッティ・ライフルの一発」のこと

お客さんに”ライフルの一発”と言う名前は何処から来たのか良く聞かれます。

実際のところ「ライフルの一発」はZio Rossoが命名したわけではなく、Milanoに以前あったL’Aretinoと言うリストランテのスパゲッティ「Spaghetti al colpo di lupara」を日本語に翻訳したものです。但しLuparaの本当の意味はライフル銃の銃身を短くして飛距離を犠牲にして、近距離からの的中率の殺傷力を求めたもので、古い人はご存知かもしれませんが、随分昔、アメリカのテレビ映画「拳銃無宿」と言うのがあり、その主役の賞金稼ぎジョッシュ・ランダム役でスティーブ・マクイーンが拳銃代わりに腰にぶら下げて使っていたものです。

イタリア人は物事に名前をつけることにかけては天才的なところがあるのですが、この「ライフルの一発」などもまさしくそれで、Ristrante L’Aretinoのオーナーコックが命名したもので、辛さ唐辛子に比較的弱いイタリア人にとって、「スパゲッティ。ライフルの一発」は心臓にドンの来るような味、と言うことのようです。

日本の人は比較的唐辛子には強いようで、最初タヴェルナ アズーラでは、ライフルの一発だけだったのですが、お客さんの要望でもう一段辛いものを作り、二発、3発としたわけです。

但し、4歳の保育園に通っている女の子にライフルの一発の大フアがンいまして、ファンレターまで頂いているほどで、他にももう一人4歳の女の子や小学校1年の女の子にもファンがいますので、もしかしたら女性の方が辛さには強いのかもしれません。