歌舞伎と文楽

先日友人から京都南座の歌舞伎顔見世興業のチケットを貰ったので、誠に久しぶりの歌舞伎を観てきた。

この前見たのはもう20年以上も前に、ミラノで見たのだから、殆ど内容は忘れてしまったけれど、ミラネーゼのスタンディング・オーべーションなども有って良かった記憶だけが残っている。

今回のものは顔見世と言うことで、言わば名場面を幾つか見せる歌舞伎入門編のような感じだが、久しぶりでもあったせいか、何やら軽い感じで少々ガッカリした、と言うのが正直な感想である。

チケット代金は買えば25000円位らしいので、ビンボーな私にはとてもじゃないが自分で買って行ける金額ではないので、年末師走の風物として顔見世の雰囲気だけでも味わえたのは大変嬉しかったのだけれど、、、

タヴェルナ アズーラのお客さんで、文楽で三味線をやっている人が居るので、歌舞伎と並ぶ日本の古典芸能である文楽も一度は見たいと思い、95歳になる母への親孝行も兼ねて、正月3日は文楽見物に行くことにしている。

このときには、息子もイタリアから一時帰国しているので、息子にも日本の古典芸能に触れさせて、少しでも日本人としての自覚を持つ助けにしようと考えている。

まだ観ていないので何ともいえないのだが、文楽のチケット代は、5800円也と、歌舞伎に比べて4分の一以下である。

ついついビンボー性が出て、金額を比べてしまうのだけれど、文楽も無形文化財に指定されるほどのものだから、芸術性・古典芸能としては歌舞伎に比べて遜色は無いものと思う。

新年早々の文楽は、大変楽しみです。