私の店は、多分日本では唯一かと思われる、ボローニア風ラザーニアと、ライフルの一発と言うスパゲッティだけのパスタショップですが、これにサービスとして付けているコーヒーが美味しいと言われる。
コーヒーは別段高級な豆を使用しているわけではない、近くのスーパーで粉にした袋入りである。ラザーニアもスパゲッティも800円だから、正直なところサービスのコーヒーにそれ程の経費は掛けられない。
喫茶店、コーヒー店が少なくなって、ドトールやスターバックをはじめチェーン簡易喫茶?が大いに進出してきたが、確かに美味しいコーヒーに当たったことがない。
何故、コーヒーがまずくなった? 結局淹れ方が悪いから、と言うよりコーヒーを好きでもない人が経営し、コーヒーの入れ方も知らない人が淹れているからに違いない。
実は、40年ほど前、喫茶店をやる気が少しあって、設立したての心斎橋喫茶学校に夜間で3ヶ月通った一期の卒業生です。当時は設立当初と言うこともあって、先生も張り切っており、特にコーヒーの先生は、ほんとにコーヒーが好きでコーヒーと共に人生を送ったような老年の人だったので、コーヒーのことをよく理解できた。
と、言うわけで、私のコーヒーの入れ方はその先生の直伝。と、言っても、それ程難しいわけではなく、真面目にネルの袋を使ってキッチリドリップしているだけです。
ラザーニアもスパゲッティも、そしてコーヒーも、当然そうあるべき方法で、正直に手間を掛けてやれば、その素材を十分生かした美味しいものが出来るのです。