テレビ各局は報道番組を持っており、それぞれキャスターと称する人が、我こそはジャーナリストの最先端のような顔をして自信満々です。
以前の記憶ですが、テレビのニュースは殆どが新聞社の取材を流用しているとのことでしたが、その新聞も独自取材はホンの一部で、殆どは記者クラブで配布されるニュースや共同の記者会見などによるもののようです。
福島原発についても、テレビは東電や政府、原子力委員会などの記者発表のみを報道していました。
震災の数日後、救援するために三陸沖に近づいたアメリカの空母が、突然引き返したなどのニュースは報道されませんでした。
報道番組には、東大や京都大などのお偉い先生方を引っ張り出して、記者発表の解説や予想をしていましたが、あくまでも東電や政府から出されるニュースを元にしていました。
最近になって評論家先生方を引っ張り出していますが、この先生方は海外のニュースをネットなどを見て、原発のメルトダウンなどは以前から知っていたと口々に延べています。
確かに、震災直後多くの在日外国人は出国したり、東京などから関西方面に避難した人が多かったようですから、海外では津波の数日後には原子炉の溶融は確実と見、爆発も可能性が高いと見ていたようです。
評論家先生が簡単に知ることが出来る海外ニュースすら、新聞社もテレビも全く見ていないのでしょうか。原発問題が起きてから2ヶ月以上も、キャスターと称する人たちは海外では当たり前のように報道されている原発溶融を知らなかったのでしょうか???
日本のマスコミ界は、マスコミの使命をどう考えているのでしょうか、一度伺いたいものです。
政府発表や、如何にも横柄な顔をしている東電の発表をそのまま疑いすらすることなく、そのまま報道することがマスコミの使命であれば、現代のテレビやマスコミは、太平洋戦争におけるマスコミの態度と、何処に違いがあるのでしょうか???
疑いも無く放射能が流れる方向に非難させられた大勢の人は、ただパニックが起こるのを恐れた役人がデータを発表しなかったのが原因のようです。