震災と自衛官

震災救護に派遣された10万名の自衛官。
その内一人が脱走し、懲戒免職になったとの報道である。

軍隊風に言うなら、敵前逃亡と同様であるから軍法会議ものなので懲戒免職は止むを得ない妥当な処分であるようです。

思えば、脱走が一人しか出ないと言うのは、自衛隊の方々が大震災に対して自己犠牲的な献身的な精神で職務以上に頑張っているかを表す証左でもあります。

テレビやラジオを被災者のことしか報道しないけれど、被災者が自衛隊の配慮で久しぶりの風呂に入っても、自衛官は風呂に入れない。

一枚しか支給されていない防護服で、何日も経過して多分腐乱しているであろう被災者の死体を、担架を使わず自分の背中に背負って運び、水が十分でないため洗濯も出来ずにその防護服を翌日も、またその翌日も着用して活動しているのです。

自衛隊だけではなく、消防隊も警察も同様な活動をしているのであろうけれど、テレビやラジオ、新聞も、日本のジャーナリストは一言も報道せず、小学校の生徒達がサクラの絵を描いて被災地の小学校に送ったなどは、微に入り細に入り報道するのである。

震災や原発について、被災者の立場からの報道は勿論重要であることに異論は無い。

けれども社会に大きな影響力があると自負するマスコミであれば、もっと幅広い報道があっても良いのではないかと思う。

昨日は、NATOの空軍が、リビアのカダフィがいる町を空爆したらしい。