あけましておめでとうございます。

今年もよろしくお願いします。

大晦日は旧弊?通り紅白歌合戦をみてから、年越しそばを知恩院のカネから始まる行く年来る歳をチラリと見て、だらだらとテレビを見ることにしている。

今年は田原総一郎の朝まで生テレビをやっていたので、ついつい終わりまで見てしまい、朝と夜が逆転してしまった。

近頃は物忘れが激しくなって、今聞いたことでも数時間もすればスッカリ忘れてしまうので、単なる時間つぶしのようなものだが、幾らかでも頭の老化を遅らせる効果を期待している次第。

就職率が悪いそうで、大卒の就職内定率は60%弱、高卒40%位とか。

出演している人たちは皆さん一家言を持っている立派な方たちだから、大手企業にだけ就職口を求めず、中小などにも立派な会社があるので、視野を広くなどと言っているけれど、そして確かにそうではあるけれど、何となく納得できない意見でもある。

大学卒の全員が独立心旺盛で人生を切り開いてゆける人ばかりであるとは思わないし、能力の優劣があるのは否定できないからである。

大手企業をはじめとして、企業は極力正社員の数を少なく絞り込み、たらない部分は派遣やアルバイトでまかなおうとしている傾向ははっきりしているので、トータルとして正規社員のポスト数が減っているのが問題なのだと思う。

極端な例を言うと、上場している飲食業の中で最も成績の良いのはマクドナルらしいが、ホンの数年前は赤字で有ったのを回復したとかで、マスコミも揃って取り上げ経営者が優秀であると評価が高い。

そんなマクドナルドの店舗数は3300、正社員の総数は3800とか。管理部門など本社機能の人を除くと、一店舗に多分一人が正社員で残りの者全員はパートやアルバイトの非正規社員なのです。

正規社員のポストを守るべき、労働組合の親玉である連合も、こんな状態については全くの無口、政治家もマスコミでさえ何も言わないのです。

嘗て、日産のゴーン氏は予定の5年より早く3年で日産を立て直したとかで経済界やマスコミで随分と賞賛され、ゴーンに付いて書いた書物もベストセラーになったけれど、その裏で数万の社員の首切りがあったのである。

私なら予定通り5年、イヤ10年かけても社員の首切りを最小限に抑えるのが優秀な経営者と思うけれど、この国ではそうではないらしい。

ゴーンの母国フランスでそんなことをやったら、一大デモが起こるだろうし、イタリアでも大々的なストライキが起こったであろうと思う。

最近は新聞の売上も下がったそうだが、マクドナルドを褒めたり、ゴーンは褒めたりする新聞など読む値打ちも無いでしょう。