たまたまテレビをつけると、清水寺の襖絵が新装公開されたことを報道していた。
格式の有る寺だから、さぞかし日本画の有名な画家を起用し、昔ながらの日本画と想像しながら見ていたのだが、見たことも無いような斬新なもので、テレビ画面を通じてでは有るが、久しぶりに絵をみて感動を覚えた。
描いた人は中島潔と言う画家で、門外漢の私にとって聞いたことも無い名前の画家である。
説明によると、この画伯は永らく日本画の画壇に認めてもらえなかったそうだが、この画伯を起用した清水寺の決断にも、何やしらの感動を覚える。
数年前に東京上野の国立美術館で日展の展覧会があり、ふとしたことで見に行ったのだが、随分と大作が展示されているにもかかわらず、感動を覚えるような作品は無かったので、ガッカリした記憶がある。
襖絵は30数枚とかで、テレビに映ったのはその内のホンの一部。その一点一点が画家の生命さえも感じられる素晴らしいもの。
是非とも全作品を見たい衝動に駆られている。