リストラ

いつからかリストラという言葉が首切り解雇を意味するようになってしまった。

日本の人員整理で陰湿なことは、希望退職の形をとり、実際には中年以上を対象に肩たたきで首切りを行うことです。

社長をはじめとする経営陣のもっとも重要な責務は、将来的な長期的視野で会社の方向を定め、体制異を整えることのはずですから、余剰人員を生み出すと言うことは経営陣の最大の失敗であり、人員整理の前に当然自らの責任を取らねばならないのだが、ついぞそんな話を聞いたことはない。

日本の会社は雇われ社長がほとんどなので、新入社員のときから上を見てごますりに徹し、責任を部下になすくりつけてのし上がった社長に限ってリストラを行うのだろうから、責任なんてとるはずもない。

Zio Rossoが長年過ごしたイタリアでは、人員整理をする場合、入社年数の浅い人から整理しなければならないと決められている。若い人のほうが再就職しやすいことを考慮したものだが、長期の見通しをな違って余剰人員が発生した場合、見通しを間違った時点に戻ってそれ以降の人員を整理するのは当然です。

終身雇用が、成り上がり経営者のために最悪の形で崩れ、学卒新入社員の3割は2年以内にやめてしまいフリーターになるとか、そして労働者の40%がフリーターとか。

フリーターのほとんどは年金など払う余裕もないだろうから、ウン十年後には千金をもらえず、生活保護申請者が激増するに違いない。生活保護のための資金は一体誰が払うのか、Zio Rossoには見当もつきませんが。